ユーロラック・モジュラーシンセサイザー

地味系ユーティリティーだけど超使えるヤツ!「Studio Electronics Modstar ATTENULAG」

2016/06/27

今回ご紹介するのは Studio Electronics のユーティリティー系モジュール「Modstar ATTENULAG」です。

Studio Electronics Modstar ATTENULAG

Studio Electronics Modstar ATTENULAG

  • WIDTH : 10 HP
  • DEPTH : 25 mm
  • 消費電流 : +12V: 7 mA, -12V: 8 mA

2016年6月現在、Studio Electronics ブランドのモジュールは20種類を越えており、遂に自社ブランドのみのシステムセットまでリリース!(日本国内での発売は未定)。ちなみにシステムの名前が「Sensei Analog」「Sensei Hybrid」「Seito Rising」と妙に日本語リスペクトなのもツボです。しかし先生、生徒って、ねぇ…このネーミング、どうなんでしょ。

Boomstar Modular - Modstar Sensei Analog
Boomstar Modular - Modstar Sensei Hybrid
Boomstar Modular - Modstar Seito Rising(PDF注意)

ATTENULAG はそんなシステムの中でも重要な役回りを果たすユーティリティー系モジュールです。名前はアッテヌラグと読みます。アッテヌラグ!?何か不思議な呪文の様な響きですね。モジュラーシンセに馴染みのある皆さんは名前だけで何のモジュールなのか察しがつくかと思いますが、まだモジュラーシンセビギナーの方のためにもご説明します。

モジュラーシンセのユーティリティーの中でも定番の「アッテネーター」と「ラグ・プロセッサー(スルーリミッターとも言います)」が一つになったから「アッテヌラグ」。それだけです。カツレツとカレーで「カツカレー」、オムレツと焼きそばで「オムそば」、百田と玉井で「ももたまい」。小難しそうに見えて、とても単純なネーミングなんですね。

アッテネーターとは!?

アッテネーターは日本語で言うと「減衰機」。電圧や音量を減衰=下げる機能の事です。よくシンセサイザーで「エンベロープ・アマウント」や「LFOアマウント」という、モジュレーションがかかる強さを調整するノブがありますよね?アレがアッテネーターです。モジュールのCV入力でこのアッテネーターが付いていない物があるので、そんなモジュールをCVでモジュレーションさせる時によく使います。

エンベロープやLFO → アッテネーター → CV入力

といった風に接続します。
もちろんオーディオ信号にも使う事ができるので、音量の調整に使えます。アンプ(増幅器)と違ってアッテネーターは減衰するだけなので、音量を小さくする事だけできます。
ちなみにアッテネーターの兄弟で信号を-方向へ反転させる事ができる「アッテインバーター」という機能もあります。あ!これも「アッテネーター」と「インバーター(逆変換器)」が一緒になったカツカレー方式の造語ですね!

ラグ・プロセッサー(スルーリミッター)とは!?

入力した信号をラグ(遅延)させる機能です。楽器の用語で遅らせるといえば「ディレイ」が有名ですが全く別の機能です。ラグは「信号の変化を遅らせる」ので「入力した信号の変化が滑らかになる」んですよ。具体的に言うと矩形波をラグ・プロセッサーに入力して LAG TIME を上げると、こんな風に台形の様な形になります。

Lag Example

Lag Example

ラグ・プロセッサーは鍵盤付きのシンセサイザーで言うところの「ポルタメント」の事ですね。ピッチの変化が遅れて滑らか変化するアレです。実はこういう仕組みだったんですね。モジュラーシンセを勉強すると色んなシンセでの音作りに役立ちますね。

アッテネーターとラグ・プロセッサーを2基ずつ搭載

Studio Electronics ATTENULAG EXP1

Studio Electronics ATTENULAG EXP1

パネルにノブやジャックやスイッチがたくさん付いてゴチャゴチャしてますがこの図の様にアッテネーター x2、ラグ・プロセッサー x2の機能を搭載しています。

それぞれの使い方は簡単、アッテネーターはINにレベルを調整したい信号を入力しノブでレベルを調整、OUTから信号が出力されます。

ラグ・プロセッサーも同様にラグをかけたい信号を入力しノブでレベルを調整、3つのOUTから同じ信号が出力されます。OUTが3つもあるのは何かと便利ですね。

アッテネーターもラグ・プロセッサーも機能の ON/OFF スイッチが付いています。これも気が利いていて良いですよね。

メインの機能以外にも使える便利なモジュール

ATTENULAGはメインの機能以外にもまだまだ使い方があります。アッテネーターとラグ・プロセッサーそれぞれのIN2はケーブルを接続しないとIN1の信号がそのまま入力されます。これを利用してメインの機能であるアッテネーターとラグ・プロセッサーの機能をあえて無視すると…

アッテネーターは

  • ON/OFFスイッチ x2
  • 1IN 2OUTルーター

ラグ・プロセッサーは

  • 1IN 3OUTマルチプル x2
  • 1IN 6OUTマルチプル

等としても使えてしまうんですね!どうですか?地味だけど意外とデキるヤツでしょう!
モジュールって設計や機能の捉え方で色んな使い方ができて面白いですよね。

Studio Electronics ATTENULAG EXP2

Studio Electronics ATTENULAG EXP2

ATTENULAG、いかがでしたか?こうやって一台で色んな機能を持ったモジュールをがあるとパッチングのバリエーションが増えて楽しいですね。

Studio Electronics Modstar ATTENULAGはこんな方にオススメ

  • 便利なユーティリティー系モジュールが欲しい
  • 機能美のある物が好き
  • 一粒で何度も美味しいのが好き

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